DXやオンライン施策に行き詰まりを感じているBtoB企業が増加している昨今、訪問営業が再び注目されています。
 特にデジタルでの接点が薄い地方企業や中小企業層、FAX文化が残る業界においては、“対面での接点創出”が有力な営業手法として再評価されています。
 しかし長年訪問営業を行ってこなかった企業にとって、自社内製で施策を実行するには、人的リソースと営業ノウハウが不足しているというケースも少なくありません。

 そこで現在トレンドになりつつあるのが、営業のプロが企業に代わって訪問し、該当部門の担当者と名刺交換を行う「訪問営業代行サービス」です。

 本記事では、2025年型の訪問営業代行の全体像と、その活用術を事例・データとともに完全解説します。
 ちなみにセカツクでは現代の社会情勢に合わせた新しい形の訪問営業代行サービス「チョクゲキ」を提供しています。
 これまで出会えなかった企業や、キーパーソンとの新たな関係構築を目標にしている営業担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください!

展示会営業代行

展示会を新規開拓の好機にする!
展示会での名刺獲得からデータ化
そして展示会後のフォローコールや
商談化までをワンストップで対応します。

訪問営業代行とは?

訪問営業に向かう女性のイラスト

対面での接点を創出する「人が行く」営業手法

 訪問営業代行とは、企業の営業活動の一部を外部の専門スタッフが代行し、実際に顧客候補の企業を訪問して名刺交換や情報提供、関係構築の起点となる業務を行うサービスです。
 電話営業やWeb広告などの“非接触型”アプローチとは異なり、「人が行く」ことで得られるリアルな接点は、デジタル施策にはない印象と信頼感を与えます。
 リードタイムが長いサービスを扱っている企業の場合も、直接の関係を構築するフローを挟むことで、単なるリード獲得にとどまらない営業活動全体の起点としても機能します。

デジタル施策で届かないターゲットに強い

 アプローチ先としては、オフィスを構えている企業すべてが対象になり得ますが、特にFAX文化が根付く業界、地方企業、中小企業など、従来のプル型マーケティングでアプローチしづらい層に有効です。
 非デジタル色が強い企業では、オンライン広告や電話・メールといった施策では接点を持ちにくいため、訪問という手段が確実な接触を実現します。

リード獲得だけでなく、ブランド認知や営業機会創出にも

 訪問営業代行の主目的は名刺獲得にとどまりません。企業の認知拡大製品・サービスの理解促進顧客の温度感把握など、多くの付加価値が期待できます。
 「まずは知ってもらう」「直接会って信頼関係を築く」という点で、デジタル施策とは異なる効果が見込めるのもポイントです。

訪問営業代行が注目される3つの背景

疑問を抱いている男女

オンライン施策の飽和

 ここ数年、BtoBマーケティングではデジタル施策の導入が進み、広告やメルマガなどのデジタル施策が飽和しており、ユーザー側の”情報疲れ”が指摘されています。
 結果的に競合企業との情報発信が横並びになり、差別化も難しく、情報が届かないままスルーされるケースも増えています。

非デジタル業界の存在感

 FAXや電話が主流の建設業、製造業、医療系業界などでは、オンライン施策が届きにくい現実があります。
 それと同時に、このような企業が市場の”未開拓地”として存在感が増しているのも事実です。
 業界特性を理解したアプローチ方法を考えると、”訪問”という手法が選ばれるのも納得の帰結といえます。

営業人材不足の深刻化

 営業部門の人材不足が進む中で、訪問営業の機会そのものが減少傾向にあります。社内リソースだけでの展開が難しいため、外部に代行を委ねるニーズが急増しています。
 営業のプロフェッショナルに外注することで、成果と負担のバランスを最適化できるのも注目されている理由の1つです。

BtoB企業における訪問営業代行の活用タイミング

訪問営業サービスで使うマッピングイメージ

地方市場への商圏拡大フェーズ

 都市圏での営業展開が一定の成果を見せ、次のフェーズとして地方市場への進出を検討している企業にとって、訪問営業代行は非常に効果的です。
 特にWeb広告やオンライン施策では接点を築きにくい地域の企業にも、現地に足を運ぶことで確実なアプローチが可能となり、認知拡大や新規リードの獲得を後押しします。

新規事業・サービスの立ち上げ時

 新規サービスの立ち上げ段階では、まず市場に存在を知ってもらうことが最優先となりますが、その初動において訪問営業は強力な選択肢となります。
 直接顧客の反応を確かめながらフィードバックを得られるため、単なる営業活動にとどまらず、マーケットフィットやサービス改善のヒントを得る手段にもなります。

展示会・セミナーなどで獲得したリードのフォロー施策として

 展示会やセミナーで収集した名刺やリード情報は、タイミングを逃すと“眠った資産”になりがちですが、訪問営業代行を活用すればスピーディーなフォローが可能です。
 相手の記憶が新しいうちに直接訪問することで、関係構築のスピード商談化の確度を同時に高めることができます。

 これらのタイミングで訪問営業代行サービスを導入することで、社内リソースを温存しつつ、アプローチの幅を広げることが可能になります。

訪問営業代行の業務フローと特徴

訪問営業の特徴を考えている女性イラスト

1. エリア/ターゲット設定

 最初のステップは、訪問先となるエリアや狙いたい業界、企業規模などの条件を明確にし、ターゲティングの精度を高めることから始まります。
 優先順位や訪問可能件数、アプローチの順序までをロジカルに設計することで、効率的かつ成果につながりやすい営業活動を展開できます。

2. 人材選定とロールプレイング

 次に設定したターゲットに最もマッチする営業スタッフを選定し、現場での精度を高めるためのトークスクリプト設計やロールプレイング(事前練習)を実施します。
 業界特有の商習慣や商材理解を事前にすり合わせておくことで、実際の訪問時の会話の質や対応力の向上が見込めます。

3. 現地訪問・名刺交換・報告

 準備が完了したら、いよいよ実際に訪問するフェーズです。営業スタッフが実際にターゲット企業を訪問し、受付対応・名刺交換・サービス紹介・ニーズヒアリングなどを実行します。
 得られた情報や名刺は、当日中あるいは翌営業日には報告書として納品されるように取り決めることで、次のアクションにも即時活用可能です。

4. リードのCRM連携またはコールフォローで商談化

 訪問で得た名刺情報やヒアリング内容は、CRMシステムに連携することで社内の営業活動とシームレスに統合されます。
 さらにインサイドセールスによるフォローコールを組み合わせることで、温度感の高いリードを商談・受注に確実につなげる導線が構築されます。

訪問営業代行のメリット・デメリット

訪問営業のメリットとデメリットを伝えている男性イラスト
項目メリットデメリット
接触率デジタル不在層への接触が可能訪問件数には限界がある
信頼構築対面での記憶効果・安心感担当者の力量に、
成果が左右される
工数削減自社の営業時間を創出できる初期設計に一定の負荷がある
継続性継続訪問で関係構築が可能商談化までに、
時間がかかることも

 他にも訪問営業では直接名刺を獲得するため、名前やメールアドレスといったリード情報に誤りがないというのも大きな利点です。
 後続のCRM登録やフォロー施策での精度が高まり、結果として商談化率の向上にもつながります。

訪問営業代行の成果データと成功パターン

笑顔の男性

株式会社SmartHR様:未開拓層との新規接点を訪問営業で創出

 SmartHR様では、主要4支社を中心としたエリアでのマーケティング強化において、従来のプル型施策では接触できない企業層へのアプローチが課題となっていました。
 訪問営業代行の導入により、これまで接点のなかった企業との名刺交換と初期対話を実現。対面型コミュニケーションにより、新たなリード獲得チャネルを構築しました。
 さらに、取得した名刺情報をインサイドセールスと連携することで、訪問営業の成果を商談・受注へとつなげる体制を整備しています。

事例詳細:https://sekatsuku.jp/casestudy/sales/2512/

FAQ:訪問営業代行に関するよくある質問

FAQのオブジェに乗る人たちのイラスト

Q1:どの業種で訪問営業代行は効果がありますか?

A:製造業、建材、医療機器、不動産、自治体案件など、現場密着型の業界で効果を発揮します。

Q2:1回の訪問でどれくらい名刺が獲得できますか?</h3>

A:訪問エリアや業界によりますが、1日平均5〜10件の名刺交換が一般的です。

Q3:デジタル施策と並行して導入できますか?

A:もちろん可能です。オフラインとオンラインを組み合わせたハイブリッド戦略が推奨されます。

まとめ

業績アップを喜んでいる女性のイラスト

 これまでお伝えしてきたように、情報が飽和する今の時代だからこそ、“リアルな接点”による営業活動が新たな価値を持ち始めています。
 訪問営業代行は、従来のデジタルマーケティングだけでは届かない層に向けて、信頼と認知を一気に獲得できる強力な選択肢です。
 もし「これまでアプローチできなかった企業と接点を持ちたい」、「エリア戦略を見直したい」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ訪問営業代行という選択肢を検討してみてください!

 株式会社セカツクでは、これまでテレマーケティングや展示会支援で培ったノウハウを活用した、現代の社会情勢に合わせた新しい形の訪問営業代行サービス「チョクゲキ」を提供しています。
 単に訪問件数を追うのではなく、質の高いコミュニケーションを通じて、これまで出会えなかった企業やキーパーソンとの新たな関係構築を目指すサービスです。
 主な特徴は以下になります。

・従来のプル型施策では難しかった、潜在顧客や未開拓エリアの企業へ、
営業のプロが直接訪問し、認知獲得と名刺交換を実現

・500社以上のBtoB営業支援実績に基づき、クライアント企業の課題や目標に寄り添い、
最適な訪問戦略を共に考える伴走型支援

・全国主要都市はもちろん、これまでアプローチが手薄だった地方エリアへも対応可能

・ 獲得した名刺情報を基に、貴社のインサイドセールスチームと連携、あるいはセカツクによるフォローコールプランを組み合わせて、
リードを育成して商談・受注へと繋げられる仕組みを構築


「プル型のマーケティング施策に限界を感じている」「エリアマーケティングを強化したいが、何から始めれば良いか分からない」といったお悩みをお持ちのBtoB企業の担当者様は、ぜひ1度ご相談くださいませ!

・直近の活用事例「株式会社SmartHR様

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