展示会に出展する際、多くの企業が頭を悩ませるのが「ノベルティ選び」です。来場者の足を止め、名刺交換を増やすために配布物を工夫する企業は少なくありません。
 しかし実際には、「ノベルティを配った=商談につながる」わけではないのが展示会の難しさです。
 
 実は、成果を出す「展示会ノベルティ」には、明確な戦略と選び方のコツがあります。ノベルティは単なる記念品ではなく、商談への扉を開くための重要なコミュニケーションツールなのです。

 この記事では、数々のBtoB展示会を支援してきた営業のプロの視点から、効果的なノベルティの選び方から渡し方までを徹底解説します。予算別のおすすめアイテムや、商談につなげるための実践的なトーク例もご紹介します。
 あなたの会社のノベルティが「集客を加速させ、商談を生み出す」戦略的ツールへと生まれ変わるきっかけになる内容になるので、ぜひ最後までお読みください!

展示会営業代行

展示会を新規開拓の好機にする!
展示会での名刺獲得からデータ化
そして展示会後のフォローコールや
商談化までをワンストップで対応します。

なぜ今、展示会ノベルティを“戦略的”に考える必要があるのか

展示会ノベルティを捨てられて悲しんでいる女性

 多くの企業が展示会でノベルティを配布しますが、その効果を最大化できているケースは稀です。
 まずは、なぜ今「戦略的なノベルティ選び」が重要なのか、客観的なデータと共にその意義を解説します。

約6割が「捨てた経験あり」– 受け取ってもらえない・使われない展示会ノベルティの現実

 株式会社tetoteが2022年に実施した調査によると、企業ノベルティを貰った約6割の人が、「もらっても結局使わなかった・捨ててしまった経験がある」と回答しています。
 これは展示会の配布物においても同様で、多くのノベルティが来場者の記憶に残ることなく、費用対効果の低い施策に終わってしまっている実態を示唆しています。

※引用データ元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000086334.html

BtoB展示会におけるノベルティの真の目的とは?

 BtoBの展示会におけるノベルティの目的は、「ただ配ること」ではありません。

①会話のきっかけを作る
②企業のことを記憶してもらう
③将来の商談・受注に繋げる


という流れの中で活用するからこそ、ノベルティは大きな効果を発揮します。この目的意識の有無が、展示会におけるノベルティ施策の成果を大きく左右します。
 近年の展示会は、単なる認知拡大の場ではなく、営業活動の一工程として位置づけられる傾向が強まっているため、「誰に・どのタイミングで・何のために渡すのか」という目的設計が求められているのです。

 営業活動としての展示会の立ち位置について、詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

失敗しない展示会ノベルティの選び方|成果に繋がる3つの鉄則

展示会ノベルティをもらって喜んでいる女性

 展示会のノベルティ選びで失敗しないためには、闇雲にアイテムを探すのではなく、まず戦略の軸となる「鉄則」を押さえることが重要です。
 ここでは、営業のプロが実践する3つのポイントをご紹介します。

 【展示会ノベルティ鉄則1】ターゲットの記憶に残るか?

 渡した相手がオフィスや自宅に持ち帰った後も「あの会社のノベルティだ」と記憶に残るものを選びましょう。
 「実用性が高く日常的に使える」、「少し意外性があって面白い」、「デザインがおしゃれ」といった視点が鍵になります。

【展示会ノベルティ鉄則2】会話のきっかけになるか?

 優れたノベルティは、集客の武器にもなります。「これ何ですか?」「面白いですね」と来場者から話しかけられるようなノベルティは、自然なコミュニケーションを生み出し、商談へのハードルを下げてくれます。

【展示会ノベルティ鉄則3】企業ブランドとの一貫性があるか?

 配布物は「会社の顔」です。先進的なIT企業がチープなボールペンを配るなど、企業イメージと乖離したノベルティは、かえってブランド価値を損なう可能性があるので要注意です。
 自社の世界観やメッセージと一貫性のあるアイテムを選びましょう。

BtoB展示会でおすすめの効果的なノベルティ5選

展示会ノベルティのおすすめ

 ここでは、前章の鉄則を踏まえ、「展示会ノベルティで使えるおすすめアイテム」を厳選してご紹介します。
 BtoBの現場で実際に喜ばれ、成果に繋がりやすい配布物を中心にピックアップしました。

1.インスタントコーヒー

 企業ロゴを入れたオリジナルデザインのインスタントコーヒーは、会話のきっかけ作りにも適した定番人気のノベルティです。
 軽量かつ小型で荷物にならず、老若男女問わず受け取ってもらいやすい点も大きな魅力と言えます。

2. 大きめのバッグ

 企業ロゴを大きく配置できる大きめのバッグは、来場者が他の配布物をまとめる袋として活用できるため実用性が高く、喜ばれやすいアイテムです。
 会場内で持ち歩いてもらうことで、歩く広告塔としての二次的な宣伝効果も期待できます。

3. 栄養・ビタミン飲料

 長丁場の展示会で疲れた来場者にとって、栄養ドリンクやビタミン飲料は気の利いた配布物として好印象を与えます。
 ただし、その商品のイメージによって受け取る年齢層などが偏る場合もあるため、自社のターゲットに合わせて選ぶことが大切です。

●4.リラックス・健康関連グッズ

 蒸気タイプのアイマスクに代表されるリラックスグッズは、日々の仕事で疲れているビジネスパーソンに響く人気のノベルティです。
 「お仕事の合間に、ぜひ」という一言を添えて渡すことで、相手を気遣う姿勢も伝えられます。

5. お菓子類

 誰もが知っている人気のお菓子は、それだけでブースの前に足を止めてもらう強力なフックになります。
 ただし、小さすぎると歩いている来場者の目に留まりにくくなってしまうため、ある程度のサイズ感やインパクトを意識して選ぶのがポイントです。

特徴 こんな企業・シーンにおすすめ
インスタントコーヒー ・企業ロゴ入りのオリジナルデザインが可能
・会話のきっかけになりやすい定番品
・軽量かつ小型で受け取ってもらいやすい
・幅広い層にアプローチしたい企業
・会話のフックを重視したい企業
大きめのバッグ ・実用性が高く長時間使用されやすい
・ロゴを大きく配置でき広告効果が高い
・資料や配布物をまとめやすい
・ブランディングを重視する企業
・配布資料が多い企業
栄養・ビタミン飲料 ・気配りが伝わり好印象を与えやすい
・会場内の疲労回復ニーズに対応
・視認性が高く足止め効果がある
・ターゲット層が明確な企業
(例:体力系職種が多い業界)
・集客力を重視したい企業
リラックス・健康グッズ ・労いの気持ちを伝えやすい
・ビジネスパーソンの潜在ニーズに対応
・他社との差別化がしやすい
・IT系などデスクワーク中心の企業
・ホスピタリティを重視する企業
お菓子類 ・有名ブランドは集客力が高い
・好き嫌いが少なく配りやすい
・休憩ニーズを満たしやすい
・親しみやすさを演出したい企業
・ブースの賑わいを作りたい企業

渡し方ひとつで効果が変わる!商談につなげるノベルティ活用術

展示会ノベルティのNG行動

 優れたノベルティも、渡し方次第でその効果は半減してしまいます。展示会でノベルティ を渡すときのコツを学び、集客と商談の機会最大化を目指しましょう。

【トーク例付き】会話を生む展示会ノベルティの渡し方

 ただ「どうぞ」と渡すのではなく、価値を伝える一言を添えることがポイントです。

(例①)「〇〇の業務効率化にご興味があれば、この後のデスクワークですぐに使える〇〇を差し上げています」

(例②)「長時間の展示会、お疲れではないですか?休憩のお供に〇〇をどうぞ」

絶対に避けたい!成果を遠ざけるNGな渡し方

 逆に話を聞いてもらいたいという思いが先走ってしまったり、コミュニケーションを欠いた状態でノベルティを配布してしまうと、かえって印象を悪くし、逆効果になってしまいます。
 特に以下のようなやり方は、商談機会を失うだけでなく、企業全体のイメージダウンに繋がる恐れがあるので気をつけましょう。

・モノだけで釣る:
「これあげるから話聞いて」という姿勢はNGです。まず相手の課題に関心を示す方法で会話をしていきましょう。

・強引に渡す:
無理やり手に取ってもらう、バッグに押し込むなどの行為は、展示会という場所に限らずマナー違反になるので、絶対にNGです。

・無言で渡す:
せっかくのノベルティを無意味に消費してしまう、非常にもったいないパターンです。展示会のノベルティが受け取ってもらえないことの多くも、このケースが原因です。

 展示会全体での声かけ・呼び込みで気をつけたいポイントを知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

【最重要】ノベルティは”単体”で考えない。展示会全体の戦略設計への組み込み方

展示会ノベルティの会議風景

 ここまでノベルティ単体の選び方や渡し方を解説してきましたが、展示会で本当に成果を出すためには、より大きな視点が必要です。
 優れたノベルティも、展示会全体の戦略設計の中に正しく位置づけられて初めて、その真価を発揮します。

【展示会ノベルティ入口戦略】「誰に・どう渡すか」で集客の質を変える

 「ただ配る」のではなく、「誰に渡すか」を事前に設計することが第一です。
 例えば、「確度の高い見込み客にだけ特別なノベルティを渡す」と決めれば、スタッフは自然と相手を見極める質の高いスクリーニングを意識するようになります。

【展示会ノベルティ出口戦略】「渡して終わり」にしないフォローへの連携

 ノベルティは、「渡した後」のコミュニケーションを設計することで商談に繋がります。
 印象に残るノベルティと組み合わせて、フォローコール時に「先日お渡しした〇〇、ご活用いただけていますか?」と切り出すだけで、会話のハードルはぐっと下がります。

展示会ノベルティの成果の鍵は「戦略設計」と「当日のマインドセット」

 つまり、ノベルティの効果を最大化するには、“誰”に”どんな会話”で渡し、”どのように後追いするか”までを一気通貫で設計する「戦略」が必要不可欠です。
 それと同時に、現場で実行するスタッフの「ノベルティを渡すべき相手に確実に渡す」という”マインドセット”も大切な要素になります。

戦略設計に向けて展示会営業の全体像を把握したい方は、こちらの記事もおすすめです。

【ノベルティを活かすために】成功事例で見る!戦略設計と実行力で成果を最大化したBtoB展示会

展示会ノベルティの成功事例

 前章で解説した通り、展示会の成功はノベルティ単体ではなく、全体の戦略設計と現場の実行力にかかっています。
 ここでは、まさにその”戦略”と”マインド”によって、具体的な成果に繋げたBtoB展示会の成功事例をご紹介します。

展示会成功事例①|株式会社UPSIDER様

課題:
インバウンドリードは潤沢である一方、展示会のようなオフラインイベントでの経験が少なく、エンタープライズ層(大企業)へのアプローチや、現場での効果的なオペレーションに課題を感じていた。

施策:
展示会営業支援のスタッフが「声がけ→ブース内への呼び込み・一次対応」を担い、自社の社員が「セービス説明と商談設定」を行うという、役割分担を明確にした連携フローを構築。

成果:
名刺獲得だけで終わらせない戦略的な連携が機能し、展示会から商談への接続率が大幅に改善。その場でアポイントを確約するケースの増加に繋がった。

ポイント:
スタッフ一人ひとりが成果にコミットする高いマインドセットを持ち、役割分担と緻密な連携という戦略設計を実行したことで、商談化の再現性とスピードを同時に高めることに成功しました。

詳細:https://sekatsuku.jp/casestudy/promotion/1595/

展示会成功事例②|株式会社クロスビット様

課題:
全国の展示会への出展を増やしていく中で、社内の人的リソースが不足するようになり、全ての来場者へ十分にアプローチすることが難しくなっていた。

施策:
展示会営業支援のスタッフが、一次対応としてブース前で来場者のスクリーニングを実施。興味関心が高い来場者のみを社員へ引き継ぐという連携運営を採用。

成果:
展示会の終了間際まで、集中力を切らさず積極的に声かけを続けるなど、最後まで諦めない粘り強いアプローチにより、他ブースが見逃していた確度の高いリードを多数獲得
結果として、商談の母数を大きく増やすことに成功。

ポイント:
「最後の1人まで逃さない」という高い意識(マインドセット)が、展示会全体の成果を底上げする重要な要素であることを示しています。終盤の粘りが、思わぬ好機を掴むきっかけになるのです。

詳細:https://sekatsuku.jp/casestudy/promotion/1331/

【準備で失敗しない】展示会ノベルティ手配・活用チェックリスト

展示会ノベルティのチェックリスト

 展示会のノベルティ施策を成功させるためには、計画的な準備と当日の活用イメージを事前に固めておくことも大切です。
 「いざという時に数が足りない」「渡し方が決まっていなかった」といった失敗を防ぐため、このチェックリストをご活用ください。

手配・準備フェーズ

  • □ 【目的の明確化】集客UP・アンケート回答促進・商談化UPなど、ノベルティのゴールを明確にしたか
  • □ 【ターゲット設定】職種・役職・年齢層など、最も喜んでもらいたい層を定めたか
  • □ 【アイテム選定】日常的に使える実用性があり、企業ブランドと合致しているか
  • □ 【予算・数量決定】単価・配布数を決め、総予算を確定したか
  • □ 【デザイン入稿】社名・ロゴがアイテムの雰囲気を損なっていないか
  • □ 【発注・納期確認】搬入日に間に合うスケジュールで発注したか

当日活用フェーズ

  • □ 【渡し方のルール化】渡す相手・タイミング・声掛け内容を決めたか
  • □ 【トークスクリプト共有】ノベルティを起点にした会話のコツを全員で共有したか
  • □ 【在庫管理】在庫状況を把握し、配布ペースを管理する担当者を決めたか
  • □ 【フォロー連携】配布情報を事後フォロー担当へ連携する仕組みを決めたか

展示会ノベルティに関するよくある質問(FAQ)

展示会ノベルティFAQ

 最後に、展示会のノベルティに関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q1. 予算が限られています。低予算でも効果的な展示会ノベルティはありますか?

A1. あります。大切なのは金額ではなく、「ターゲットに響くか」、「会話のきっかけになるか」です。
本記事で紹介したドリップコーヒーなどは、低予算でコストを抑えつつも、好印象を与えやすいアイテムです。

Q2. 展示会ノベルティに社名やロゴは入れるべきですか?

A2. もしロゴが入れられるノベルティであれば、入れることを強く推奨します。ノベルティの目的の一つは「記憶してもらう」ことです。
ただしデザイン性を損なわないよう、さりげなくおしゃれに入れるのがコツです。

Q3. 食べ物を配る際の注意点はありますか?

A3. 賞味期限が十分に長いこと、個包装で衛生的であること、有名ブランドなど安心感があるものを選ぶことが重要です。
他にも多くの来場者がくることを鑑みて、アレルギー情報にも配慮しましょう。

まとめ|ノベルティ戦略を変え、展示会の成果を最大化しよう

展示会ノベルティセカツク紹介

 この記事では、展示会のノベルティを単なる配布物ではなく、商談に繋げるための戦略的ツールとして活用する方法を解説しました。
 効果的なノベルティは、優れた選び方、渡し方、そして何よりも展示会全体の戦略設計があって初めてその真価を発揮します。
 しかし、ノベルティ選定から戦略設計、当日の実行、事後フォローまでをすべて自社で行うには、膨大なリソースと専門的なノウハウが必要です。

 株式会社セカツクの展示会営業代行サービス「メイカク」では、貴社の課題やリソースに合わせて、展示会運営の実行を強力にサポートします。
 効果的なノベルティの提案はもちろんのこと、それを活かすためのトークスクリプトの作成、現場での質の高い集客とヒアリング、そして商談化に繋げるフォローコールまで、一気通貫で支援可能です。

主な特徴は以下になります。

・BtoB営業の経験豊富な営業マンによる、
 獲得名刺枚数の最大化(150%~200%UP)

・事前にサービスのインプットを実施し、
 来場者への具体的なヒアリングにも対応

・テレマーケティング事業で培ったノウハウを基に、
 成果報酬型のフォローコールで早期商談化
 (リスト母数に対して10%~15%)

・展示会出展の戦略からブースデザイン
 当日の運用代行についてもご支援可能

・ご要望に応じて名刺情報のデータ化も可能

・直近の活用事例「弁護士ドットコム株式会社様」
        「株式会社メディア・バックオフィス様」

 ちなみにセカツクでは、本記事でご紹介した「現場での営業実行力」や「商談化に繋げるフォロー」といった強みに加え、近年高まるニーズにお応えすべく、展示会出展に関わる煩雑な業務をワンストップで代行・最適化する総合的な展示会支援サービスの立ち上げも進めております。
 展示会の成果に課題を感じている方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。